2020年9月22日火曜日

ヨネザアドの風景

2020年9月21日。
秋分の日に米沢市にいた。
秋の連休を利用して、置賜白川で釣りをしていたが、夜はアタゴオルの物語をひたすら読んでいた。
今シーズン、渓流釣りで何となく来てみたのだが、元々アタゴオルシリーズは嫌いではなかったし、その地に来ているという思いから、Kindleで何冊か買って読んだ。
昔にも紙でかなりの量を読んでいたはずだが、殆ど憶えていなかった。
似たような話が多いので忘れやすいのだ。

ただ、今回の読書体験は以前より鮮烈だった。
歳を重ねるほど、この物語は良いのかもしれない。
若気が抜けて、人生の残りが計算できるようになって、この物語の底に流れる締感が自らのものとなるようだ。
だからこそ、この物語が懐かしく、また愛おしいのだろう。
あと、初期のアタゴオルの原型は米沢を舞台にしており、地方の異世界化に成功している。
宮沢賢治ばりの仮想空間化は、ますむらひろしならでこそだろう。

置賜白川の渓流に入って東北の森を見ていると、こちらの森は本当に豊かだと感じる。
やはり紀伊半島の森は杉や檜ばかりで、ここの森と比較すると砂漠のように味気ない。
どうしてこんなに違ってしまったのだろう。
冬に雪が降る地方とそうでない地方の違いだろうか。
否、これは根元的な豊かさの違いでは無かろうかと思う。
一般的に西日本の方が文化的には進行地だったので、豊かだったように思い込んでいたが、東北の土地の広さは圧倒的である。
過去には冷害や飢饉もあったろうが、元の生産量が違うような気がする。

このような豊かな森だからこそ、ヒデヨシが出てきたとしても違和感がない。
さもありなんという気がする。
米沢の西側に通称「斜平山」という山の連なりがある。標高600メートル程度の低山である。
この山に巣くっている野良猫の一匹がヒデヨシである。
初期作でこの山から米沢の町の酒屋に「猫正宗」という日本酒を盗みにやって来るのだ。
ちなみにこの猫正宗はアタゴオルシリーズを通して、主人公ヒデヨシの好物で何度となく出て来て愛飲している。
興味をもって調べると、諸説あるのだが、昔米沢でポピュラーな地酒であった「沖正宗」がそのモデルのようである。
今でも同じ名前の商品はあるようなのだが、見付けることが出来なかった。
代わりに同じ酒造会社の日本酒を買ってみた。
飲んでみると悪くない気がした。
思い込み補正があるにしろ、"猫正宗"はいい酒だったと思われる。

今、改めてアタゴオルシリーズをじっくり読みたい。




2019年9月23日月曜日

三連休鉄道の旅1

令和元年9月21~23日にかけて!三連休パスを使って、東北地方の海沿いを線路で廻る旅に出た。
全く初めての区間はない旅だったのだが、端々に来ていなかった間の変化に驚いた。
どこの地方都市も駅前の再開はしているが、今回回った中でも、驚異的に変わりすぎて、過去の駅の形を思い出せない場所もあった。
土曜日は朝早くに東北新幹線に乗り、新花巻駅を目指した。
かつては何度か遠野に行く目的で通った駅である。

新花巻駅では意外に大勢の乗客が下りた。
そのほとんどが在来線のホームに向かう。
乗客同士の会話を聞いていると、釜石でラグビーワールドカップの予選があるので、それを見に行く人もいたようだ。
また、私と同じように三連休パスを使って鉄道に乗るのが目的のオタ達も何人かいた。

釜石線は満員の乗客を乗せて走り出した。
追加で知ったのだが、遠野でも秋祭りを行っているようだ。そう言えば久慈のホテルに宿泊を予約をした時も、秋祭りで一杯で取れなかった。
季節的には秋祭りの頃なのだ。

三分の一の乗客が遠野で降りた。
私も遠野に行きたいような気がしたが、今回は三陸鉄道を乗る目的があったので、我慢して車窓を眺め続けた。
以前はなかった自動車専用道路が線路の南側を通っており、景色がかわっていた。
少しづつ変化していく。ただ、ここの場合は東日本大震災の復興という目的があったのだろう。自動車専用道路は三陸の海沿いに青森まで続いていた。



釜石に着くとすぐに三陸鉄道に乗り換えた。
ここも結構な数の乗客が乗った。
今年の3月に盛から久慈までの160キロ全区間が復旧したという。
NHKのドラマの影響もあり、ボチボチ観光客が来ているようだ。年齢層は老年夫婦が圧倒的に多い。






宮古に着くと丁度お昼で昼食時間であった。
久慈行きの列車を待つ間、駅前でウニ丼を食べた。先週、ノシャップ岬で食べたウニ丼よりうま味が強く美味しかった。


久慈行きの列車にはこれまた結構な数の乗客が乗っていた。
ここから久慈までが、三陸鉄道の見せ場だ。
以前からの名所と共にドラマで紹介された場所も次々と出てくる。


久慈に着くとほとんどの乗客はここで降りた。
私は引き続き八戸行のJR線に乗り換えた。
この列車は特別な座席がある車両だった。
しかし、あまりに連続乗車をしたために疲れてもいた。

午後5時ごろ八戸の東横インにチェックインした。
夜は近くの居酒屋で食べた。

2019年8月31日土曜日

忘れ物を回収しに行く旅

令和元年8月の最後の土曜日は、地元の先輩と青森を旅行していた。
先輩とは15年前にも、東京に来たばかりの頃東北を旅したことがあった。これはその第2段であった。
15年の内にはお互い色んなことがあったが、改めて二人で旅をすると、昔となにも変わらないような会話が続く。
お互い、相手がどのような人物なのかは概ね理解している。
今回は八戸駅で新幹線を降りてレンタカーを借りた。
先輩所望の車の博物館へ行く。
代表的な所では、トヨタ2000GTやヨタハチが飾られていた。
オーナーがトヨタ系列の人なので、日本車に関してはトヨタばかりであった。1台ダイハツがあっただけだった。
車の博物館を見た後は、酸ヶ湯に向かった。



酸ヶ湯に一応入ったが、混浴風呂には仕切りが出来ており、往年の東北文化の良さは失われていた。新幹線の開通と時を同じくして仕切りはできたようである。

翌日はずっと行きたいと思っていた下北半島の恐山へ向かった。
ここは期待に違わぬ雰囲気のある霊場であった。
また何度か来てみたいと思う。
















最後は本州最北端の大間崎へ行った。

これで残るは本州最東端のみとなった。
久しぶりの先輩との旅はお互い距離感が分かっているだけに思った以上に快適だった。
やはり先輩は偉いなぁ、と思った。

2019年8月20日火曜日

令和元年8月18日の水郡線

水郡線で水戸から郡山まで行った。
夏の日差しが強い。

一両だけの列車はほどほどな混みようだった。

 水戸駅。郡山まで行く列車は3時間に1本のみ。




キレイになった郡山駅内。


2019年8月19日月曜日

三峰神社へ1

 秩父鉄道の終着駅三峰口に降り立つとこのあたりの桜は、曇り空の下満開だった。秩父駅から西側の沿線の周りはどこも桜の花が、薄桃色の雲のように点々とまたはつながり広がっていた。途中の駅では和太鼓や笛を鳴らしなにかの催しが行われており、乗客たちはそれぞれの駅に桜に誘われるように降りていった。
 三峰口へ降りたのは2回目だった。前にきたのはもう3年も前のことだ。駅前の風景は特に変わった様子はないが、そば屋の表が綺麗になっているようだ。
 綺麗になったそば屋ではなく、駅の臨時営業っぽい立ち食いで天そばを喰い。バス停で土地のばあさん二人とバスを待ちながら、いつもの年寄り同士の会話を聞いていた。
曰く、電車の時刻表が分かりづらい。
 最近秩父に来る観光客が減った。昔は渋滞でどこへ行くのも難儀した。その頃は店を出していた。
若い者がいない。
 バスの本数が少ない。乗客がいないからしかたない。が、朝は登校の小学生が3人乗っている云々。
 何処の田舎でも聞くキーワードだ。
 その内秩父湖行きのバスが来て、二人のばあさんは先に出て行った。自分は三峰神社行きが来るまで特に何もせず待っていた。
 いつもだとここで小一時間一人で時間まちがあったりするのだが、今回は5分程で待っていた三峰神社行き急行がきた。
 案の定、誰も乗っていない。早速いつもの左側最前列の席に座った。この席は前も横も見えるバスでは一番いい席だ。
 運転手は結構若い気のいい人で道中、あれこれとガイドしてくれた。
 秩父湖に向かう渓谷沿いの道は小雨模様ながら今が満開の桜があり、くねくねした道を曲がるたび、美しい桜を散らした渓谷が次々現れた。運転手さんもすかさず、ここは紅葉もいいとか、昨日テレビでこの温泉が出てた。とかいろいろおもしろい話を教えてくれた。
 20分ほど走り秩父湖に着くと一人お客が乗ってきて、バスの行程はいきなり本日のハイライトを迎えた。道を右に曲がると、驚くほど狭いトンネルが現れたのだ。バスでつっこむには無謀すぎると絶句する狭さだ。ほとんど幅一杯でトンネルに入っていくと、もっと驚くことになっていた。狭いトンネルの中で右山梨、左三峰神社と分岐してるのだ!(当然トンネル内は1車線)
 狭いトンネルの中で左折して(何を言ってるのか分からないかもしれないが…以下略)、驚いているといきなりトンネルを抜けた。抜けたらまたいきなり、そこはダムの上だった。当然、幅はぎりぎり、さらに曲がっていた。はっきり言うと、人生で一番すごいバス路線だと思った。上高地連絡バス、立山のトロリーバスを凌いでいると思った。
 この路線が650円で乗れるとはなんてスバラシイことだ!すばらしすぎる。(このブログを見た関東近郊の人は是非行ってみてください。さらに前が見える席なら言うことなしです。)
 ダムを過ぎても登りはつづき、最後には雲の中に入り、あたりは真っ白けになった。神社の駐車場では視界は30メートル程度で上も下もなにも分からない状況になった。そうは行っても次の便までは2時間あるため、霧雨模様の中神社に向かって歩き出した。

三朝温泉への旅


2008年3月20、21日と車で鳥取へ向かった。
20日は雨の中和歌山から高速に乗り、いつも混んでいる吹田ではいつのものように渋滞に巻き込まれ、中国道山崎ICでおりた。国道29号で一路鳥取に向かった。ひたすら北上し、戸倉峠を越え鳥取に入り、しばし西に向かいさらに国道482号から佐治村を通って179号で倉吉市に入った。
途中、戸倉・佐治村では国道沿いに残雪がかなり多く残っていた。雪景色の因幡の国の風景は悠久の過去を偲ばせる奥行きのある世界だった。昔、大国主の命もこのあたりで野兎を獲っていたのかと思うと足元寒かったろうなぁと思う。

県道39号線から国道371号線へ

久しぶりの投稿です。
先週通った和歌山の秘道、和深から入り古座川に抜けるルートです。
真冬なのに鮮やかな緑が溢れています。
この世の彼方って感じです。